チーム寺子屋 
石見ライド02 2日目
 2007.5.20 
 石見ライド2日目。昨夜はこのイベントに参加した人たちと懇親会。いろいろな話のなかで、ライドテクニックや気をつけることなどを教わる。昨日足が痙攣しそうだったのだが、ダンシング(立ちこぎ)とシッティングを上手に使い分けると痙攣しにくくなるということなど。そう言われてみれば、昨年の2日目はダンシングを多様したことを思い出した。昨日はシッティングでずっと進み、最後ごろダンシングをこころみたが、そうなると、ダンシングをすることで逆に痙攣しそうになるので、どうにもこうにもならなかった。2日目は、最初から意識して、ダンシングとシッティングを織り交ぜて進むことにした。
 朝、目が覚めると、修学旅行のような相部屋にはもうほとんど人はいなかった。朝食に行っているようだった。昨日の疲れから私は熟睡、いや爆睡していたのだ。朝食会場に行くと、他の部屋の人もおり、大勢が食事中。
 これが、今日の過酷なレースのエネルギーになるという気持ちも手伝って、いつも以上にしっかり食べた。なぜだか、旅館の朝食というのは、いつもしっかり食べることができる。食事が終わり、朝の海岸に行き、景色を見る。とても贅沢な気分になる。
 Hさんと再び一緒にスタート地点までロードバイクで行く。ちょうどいいウオーミングアップといった感じ。
 会場には大勢の人が集まっていた。昨年も参加していたBBクイーンで有名なミュージシャンの近藤房之助氏も参加しているらしかった。ブリーフィングでは昨日同様、安全に対する注意や警察の方が来られてお話などがあった。そして、事故にあわれたOさんのご冥福を祈り黙祷をする。

 こうしたイベントの楽しみの一つに、とても手の出ないような高価なバイクや、見たことがない形の面白いバイクなどを見ることができるということがある。今日も、ちょっと変わった形のバイクを発見。すぐに写真を撮る。

   

 いよいよスタート。今日は割と速いスタートに位置した。ひそかに昨日以上の順位を目標としていたからなのだが・・・、まあ、それでも20〜30番ぐらいのスタートだったかも。
 最初は、大田市街地を走行するので、追い抜き禁止ということだった。何箇所も信号があり、何度も止まる。追い抜き禁止ということで、何台もロードバイクが連なり、レースらしい風景だった。スピードもあまり出ていないところで、デジカメのシャッターを切る。

 

 市街地を抜け、それぞれのペースとなり、だんだん列がばらけて行った。昨日アドバイスを受けた、シッティングとダンシングを織り交ぜた走行を心がける。これが、私にとってはとてもよかった。足の痛みもあまり感じることなく良い感じで進んでいった。
 途中、石見銀山の歴史的な街並みの真っ只中を通過する。「つぎはぎ日本一周」で通ったことを思い出す。
 

 

 昨夜相部屋だった55歳の超はやいIさんになんとかついていこうと必死に進む。ドラフティング効果も手伝ってIさんについていきながら何人も追い越すことができた。Iさんに感謝。でも、結構きつかった。
 最初のエイドステーションの川本に到着。ここでの順位はなんと、8位。この先まだまだ長いので、どうこの順位が展開していくのか、自分自身でもちょっと楽しみな感じがした。
 今日の目標は10位以内だったらいいなあとひそかに考えていた。昨年の失敗から休憩は短めにとるようにして、どんどん進んでいくことにした。

   

 

 いよいよ山道へ入っていく。ここでも80回転シッティングをしたら、次は20回転ダンシングというように、定期的に走法を変えながら進んだ。沿道に声援のおばちゃんたちが、「5番目よ〜がんばって〜」などの声援。さすがに5番目ということはないと思うのだが、さっきのエイドステーションで前に到着した人がまだ、休憩をしている間にスタートしたので、8位よりは上位というのは確実なのだが・・・。そうは言っても坂がきつくなると本当の実力が出てくる。数名に抜かれ、1名抜いたというように記憶している。きつかった〜。
 結局次のエイドステーション断魚渓には9位で到着。早めに出発して稼いだ順位の貯金を使い果たしたヒルクライムだったわけだ。Iさんは6位ですでに到着していた。
 ここは弁当を食べるところで、ほとんどの人が結構ゆっくりしているのだが、私は、なんとかここでも順位を稼ぎたいと思い学校の給食で鍛えた「早食い」を最大限活用し、すぐに出発した。んなので、「ひきょうじゃ〜」という声も聞こえてきそうなのだが、総合力と解釈してお許しを・・・・だめ? 

    

 先に出発はしたものの、断魚渓の美しさについついストップして、写真を撮りたくなった。「早く出た意味ないじゃん。」という声が聞こえてきそうだが、まあ、お許しを。だって、綺麗だったんだもん。

 

 断魚渓からは下りが多く、いいスピードに乗って江の川沿いの道へ出る。江の川の流れは見ていて気持ちいい。まあ、そんな気持ちに浸るのは一瞬で、後は後ろの人に追いつかれるのではないかというひやひや感をいつも感じながら必死でペダルをこぐ。川沿いなので、それほどのアップダウンもなく、少しののぼりはダンシングで上るという感じでスピードを落とさないように走る。まあ、必死といいながらも、時々は写真を撮るのも忘れずに進んだ。

   

 そのおかげか、次のエイドステーション桜江ではなんと、びっくりの3位で通過。何度もサインしているチェックシートを見る。確かに3位だ。そうこうしていると、なんと、次の選手がエイドステーションに到着。3位はつかの間の夢か〜と一瞬思ったが、とりあえずは3位、ひょっとしたら!そう考えると、俄然やる気が出てきた。まだ40キロはある。このまま、逃げ切れるとはとても思えなかったが、それでも、少しでもいいタイム、いい順位でゴールしたいと考え、ダンシングとシッティングを交互に進む。

 

 ただただがむしゃらに走る。105キロ地点の旭温泉エイドステーションも、なんとか3位通過。このエイドステーションは昨年、脱腸のようにチューブがはみ出て大爆音と共にパンクをした思い出の場所。今回はパンクをすることなく、無事に過ぎることができた。
 出発するときに、スタッフの人に「この先、まだ坂がありますよね?」と聞いたら、にこっとして「まだきついのがありますよ」という返事。そうです、そうでしょう。まだ、先は長いのね、きついのね、・・・「かかってこい!」と自分に言い聞かせ、へたれないように気持ちを奮い立たせた。
 その坂にさしかかり、もがきながら、進む、シッティングとダンシングの使い分けは本当に大正解で、あまり足が痛くならず、なんとかここまで来ている。そしてその坂をクリアする辺りに、最後のエイドステーション116キロ地点の那賀グリーンラインに到着。なんとか、3位をキープしている。自分でもちょっと不思議だ。2位の人はだいぶ前に通過したということで、確実に3位をキープしてくださいと、スタッフから声をかけてもらい、最後のエードステーションを出発した。ここからは下り。日本海がとても綺麗に見える絶景ポイントだ。下り坂でもあり、とても気持ちよく進む。

  

 昨年は、最後の最後で道を間違え、大回りをしてしまったので、標識を確認しながら慎重に進む。
 今年は、たぶん去年間違えたところに幟、白線、そして、スタッフの方もおり、無事に正しい道を進むことができた。後は、本当にアクアスを目指すだけだ。
 そして、なんと、なんと、本当に3位でゴールすることができた。昨年のどんけから2番目がうそのように・・・・。完走を目指すレースだからこういう成績でこれたというのはわかってはいるが、本当にうれしかった。
 ゴール地点で3番目にサインをし、完走のステッカーをいただいた。おいしいソーメンもいただき、とても良い気持ちで芝生にねっころがった。
 そのうち、Iさんも到着。「後半はすばらしい走りだったねえ」と私をほめてくださった。「いやいや、Iさんについていったドラフティング走法と、昼食ダッシュのおかげなのです。」と私。

   

 昨年と同様、Hさんの奥さん(今年は赤ちゃんも)とNさんがゴール地点にお迎え。昨年はHさんが私を待ってくださっていたのだが、今年は私がHさんを待って、一緒に記念撮影。

 

 これからもなかなかこんな順位はとれないだろうな〜。ここちよい疲労感と、ものすごい達成感を感じながらアクアスをあとにした。こんな道楽を許してくれている家族にも感謝である。 
本日のデータ。
  総走行距離 128.13km
  平均速度   25.0km/h
  実走行時間 5時間06分36秒
  最高時速   56.6km/h
  最高心拍数 194   今日もすごい!  オールアウトだ〜。

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